人口10万人当たりの死者数は前年比0.9人減の497.3人で、全般的に男性の死亡率が女性より1.26倍高かった。死亡率を年齢別にみると、30代と10代がそれぞれ前年比6.9%と5.5%増加した半面、80歳以上と1~9歳の死亡率はそれぞれ6.1%、3.1%減少した。
昨年の3大死亡原因はがん(28.3%)、脳血管疾患(10.5%)、心臓疾患(9.0%)で、死者全体の47.8%を占めた。自殺による死者も全体の6.2%を占め、死亡原因の4位となった。交通事故は2.9%を占め、昨年の7位から6位に上昇した。1999年に比べ、順位が上昇した死因は自殺(7位から4位)、糖尿病(6位から5位)など。
死亡原因のトップを年齢別にみると、1~9歳は交通事故、10~30代は自殺、40代以上はがんだった。
昨年のがんによる死亡率は人口10万人当たり140.5人で、肺がん(30.0人)が最も多く、次いで肝臓がん(22.6人)、胃がん(20.4人)と続く。男性は肺がん(43.8人)、肝臓がん(33.9人)、胃がん(26.9%)、女性は肺がん(16.3%)、胃がん(13.9%)、大腸がん(12.7%)の順で多かった。
がん死亡率は前年比0.7%増えた。胃がん死亡率は2.2%減少した半面、男性は前立腺がん(5.3%)、女性は膵臓(すいぞう)がん(11.5%)と乳がん(8.7%)の死亡率は増加した。
男性のがん死亡率は人口10万人当たり176.3人で女性(104.7人)より1.68倍高かった。がん死亡率の男女間の差は、食道がんが11.85倍で最も大きかった。年齢別では20代以下が白血病、30代は胃がん、40~50代は肝臓がん、60代以上は肺がんの死亡率が高かった。
外的要因による死亡率は人口10万人当たり65.8人で、前年比6.6%増加した。前年比で自殺率は19.3%増えた半面、墜落事故(マイナス14.0%)は減少した。外的要因による死亡率は自殺(31.0人)が最も多く、次いで交通事故(14.4人)、墜落事故(4.3人)の順。
新型インフルエンザを含むインフルエンザによる死者は昨年155人で、2003年以降で最も多かった。このうち、新型インフルエンザによる死者は140人で、60代以上の高齢者が52.8%、女性が53.6%を占めた。新型インフルエンザ死亡率は人口10万人当たり0.3人だった。
自殺による死者数は1万5413人で、2008年より2555人(19.9%)増えた。一日平均42.2人、平均34分ごとに1人が自ら命を絶ったことになる。人口10万人当たりの自殺死亡率は31人で、2008年より19.3%増えた。男性は19.7%、女性は18.5%増加した。
自殺率は1990年代から増加を続け、1998年をピークに減少したが、2000年度から再び増え続けており、自殺が深刻な社会問題であることが統計で明確に示されている。
アルコール(酒)関連の死亡者は4430人で、死亡率は前年に比べ5.1%減った。男性が16.1人で女性(1.7人)より9.51倍高く、30代以上で急増し、50代をピークに減少している。
1歳未満の死者数は1415人で、前年より165人(10.4%)減少した。人口1000人当たりの乳児死者数を意味する乳児死亡率は3.2人だった。妊娠・出産と関連した疾患で死亡した妊産婦死者数は48人で、前年に比べ9人増えた。
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