追悼辞を読む盧武鉉大統領=3日、済州(聯合)
追悼辞を読む盧武鉉大統領=3日、済州(聯合)
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は3日、解放直後に朝鮮半島南部の単独選挙に反対する勢力が済州で武装蜂起し鎮圧された「済州4・3事件」の慰霊祭に出席し、「誇らしい歴史であれ恥ずかしい歴史であれ、ありのままに解明され、きちんと清算すべきだ」との考えを示した。
 盧大統領就任以来初めての出席となる慰霊祭には、事件犠牲者の遺族ら約1万人が出席した。盧大統領は2003年10月に事件を「国家権力による過ち」と認め、政府レベルで正式に謝罪の意を表明している。同日の追悼辞でも、武力衝突と鎮圧の過程で国家権力が不正に行使された過ちに対し、道民に改めて謝罪すると述べている。

 盧大統領は、国家権力はいかなる場合にも合法的に行使されるべきで、逸脱に対する責任は特に重く取り扱われるべきだとした上で、国がすべき最小限の努力は、許しや和解以前に犠牲者をケアし、名誉を回復させることとの考えを示した。

 事件の犠牲者の名誉回復と追悼事業と関連しては、国民的なコンセンサスを得ながら、できることから着実に実行していく意向を示した。

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