【ソウル10日聯合ニュース】女性家族部は10日、韓国人と結婚し韓国内に居住する外国人女性、いわゆる「結婚移民者」の女性が通訳・翻訳分野で活躍できるよう、同分野の採用を増やし、資格基準を緩和するなど、制度の見直しを進める方針を明らかにした。このため、「通翻訳支援士(補)」の新設を含めた、通訳・翻訳者3等級制を導入する予定だ。
 同制度は、通訳・翻訳者の資格基準を韓国語能力に応じ、専門通翻訳支援士、通翻訳支援士、通翻訳支援士(補)に細分化するもの。
 現在、多文化家族(国際結婚や移住者の家庭)支援センターで運営している通翻訳支援士は、「高卒以上で韓国能力試験4級、これに準じる母国語力を持つ者」に資格が制限されている。新設される通翻訳士(補)は、「韓国語能力試験3級(4級より下級)、これに準じる母国語力を持つ者」に緩和される。より多くの結婚移民者が進出できるようにする狙いだ。
 あわせて政府は、2011年までに「韓国語能力試験6級、これに準じる母国語力を持つ者」を資格基準とする専門通翻訳支援士を新設し、政府機関や企業で専門的な通訳・翻訳業務を行えるよう支援する。
 女性家族部は今月から、通翻訳支援士(補)導入に向けたパイロット事業を進め、妥当性を検討する。その結果に基づき、年内に通翻訳支援士3等級制度の導入を確定する計画だ。今月中に面接試験を行い通翻訳支援士(補)を採用し、簡単な教育を実施した後、現場に配置する予定。また、通訳・翻訳業務を希望する結婚移民者をデータベース化し、就職連携サービスを開発するなど、求人と求職を結びつける方針だ。

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