【ソウル13日聯合ニュース】開城工業団地の生産額が2か月連続で減少したことが分かった。
 統一部が13日に明らかにしたところによると、5月の開城工業団地の生産総額は2779万ドル(約24億円)で、前月の2813万ドルより1.2%減った。前年同期比では56.0%増加した。
 開城工業団地の生産額はことし2月の2221万ドルから3月は3078万ドルと、大幅に増えたが、4月からは2か月連続減少している。生産額の減少は、北朝鮮の魚雷攻撃による韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件で不安を感じたバイヤーらの注文減少などが一部影響したとみられる。
 一方、開城工業団地への訪問者数は大幅に増加した。6月の訪問者数は1万4595人で、前月(9434人)より54.7%増えた。これは「天安」沈没事件を受け、韓国政府が5月に実施した対北朝鮮措置に伴い、開城工業団地の滞在人員が制限され、通勤者の数が増えたためとみられる。
 また、生産減少にもかかわらず、開城工業団地で勤務する北朝鮮側労働者は増え続けている。統一部は、先月23日に国会外交通商統一委員会に提出した「業務報告」現況で、6月現在、開城工業団地の北朝鮮側労働者は4万4000人余りだと明らかにした。北朝鮮側労働者は、ことし1月末4万2397人、2月末4万2415人、3月末4万2397人、4月末4万2966人、5月末4万3448人と把握されている。
 北朝鮮側が開城工業団地内の労働者を増やしているのは、同工業団地を維持したいという意志の表れと受け止められる。



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