次期大統領室長に内定した任太熙氏=(聯合ニュース)
次期大統領室長に内定した任太熙氏=(聯合ニュース)
【ソウル8日聯合ニュース】青瓦台(大統領府)の李東官(イ・ドングァン)弘報(広報)首席秘書官は8日、任太熙(イム・テヒ)雇用労働部長官が次期大統領室長に内定したと発表した。
 青瓦台参謀陣のトップとなる大統領室長が確定したことで、首席秘書官など参謀陣の人選も流れに乗る見通しだ。早ければ11日に発表される可能性もある。
 任長官はことし54歳で、68歳の鄭正佶(チョン・ジョンギル)現大統領室長より14歳若い。このため、14日の与党ハンナラ党党大会での指導部選出、今月中旬に行われる見通しの首相などの内閣閣僚人選にも、「世代交代」の風が吹くかどうかが注目される。
 任長官は先の大統領選挙のハンナラ党内公認候補選びでは李明博(イ・ミョンバク)派の親李、朴槿恵(パク・クネ)元代表派の親朴、どちらにも属さない中立派だったが、大統領選では大統領候補秘書室長、その後は次期大統領秘書室長を務めた、李大統領の最側近。腹心である同氏の大統領室長起用には、与党組織の安定を図る意図もあるとみられる。
 任長官は、大統領選挙のさなかには現場で市民と政策懸案を話し合う「タウン・ミーティング」を提案し、選挙後は党の政策委員会議長として経済再生政策をリードするなど、李大統領の方針とも一致していると評価される。
 これまでハンナラ党報道官、院内首席代表、汝矣島研究所長などを務め、政策能力と政務感覚に優れている上、対人関係も円満で、和を重んじる実務型の人物として知られる。
 李秘書官は、「李大統領は、任長官が国民疎通と庶民親和という今回の青瓦台組織改編の趣旨と最も合致する、親庶民政策をリードする責任者だと判断した」と説明した。50代という若い大統領室長の起用で、国民が望む変化の声を反映し、活力ある若い青瓦台を率いていくことを期待していると述べた。



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