【ソウル2日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件の対応をめぐる韓国主導の国際的協力を壊すため「決死抗戦」に乗り出すよう、北朝鮮の外交・貿易機関や国家保衛部などに指示したと、米自由アジア放送(RFA)が2日に伝えた。
 金総書記は、この国際的協力破壊に2012年までの建設を目指す「強盛大国」の未来がかかっていると強調したという。
 RFAが咸鏡北道会寧市の貿易機関関係者の話として伝えたところによると、金総書記の指示が下されたのは先月29日で、翌日には指示伝達のための幹部講演会が同市で開催された。
 「6月29日方針」と命名された金総書記の指示は、国際的協力を壊す闘争は「北朝鮮式の社会主義を守り、社会主義強盛大国の建設に向けた全人民的決死抗戦」だと規定。協力を壊すことができなければ、社会主義強盛大国の建設は大きな難関にぶつかると強調している。
 RFAは、金総書記がこのような指示を出した事実は、貿易業務や親類に会うため中国を訪問中の北朝鮮住民からも確認されたと伝えた。両江道恵山市の貿易管理局関係者は「中国に来る前、地道な説得と説明を行い一人でも多くの支持者を得るようにという方針が示された」と明らかにした。また、吉林省を訪問中の北朝鮮住民は、出国前に国家保衛部から中国内の親類や知人に哨戒艦事件について積極的に説得するよう指針が下り、3時間にわたり教育を受けたと話している。
 北朝鮮は先ごろ、海外公館にも哨戒艦事件と関連した外交戦に総力を挙げるよう指示したと伝えられた。



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