【ニューヨーク30日聯合ニュース】北朝鮮が先ごろ国連安全保障理事会に書簡を送り、3月に発生した韓国哨戒艦「天安」沈没事件の真相を究明するため、南北が共同で調査を行う必要があると主張した。
 北朝鮮の申善虎(シン・ソンホ)国連大使は29日、6月の安保理議長国・メキシコのヘラー国連大使にあてた書簡で、哨戒艦沈没事件の真実を客観的に究明するには北朝鮮調査団を韓国と米国が受け入れるべきだとし、安保理理事国の措置を求めた。また、沈没事件は南北将官級軍事会談で議論すべきだと主張し、在韓国連軍司令部が提案した軍事休戦委員会の開催を重ねて拒否した。
 韓国側はこれを受け安保理に書簡を送り、哨戒艦沈没事件は朝鮮戦争を終えるため1953年に締結した休戦協定に反するもので、軍事休戦委員会で扱うべき問題だと主張した。国連韓国政府代表部は、哨戒艦沈没事件の厳重さに見合う措置を求める書簡を、改めて送る予定だ。
 韓国政府は5月、哨戒艦が北朝鮮の魚雷攻撃で沈没したとする民間・軍合同調査団の調査結果を発表した。



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