延世大学の金儁(キム・ジュン)教授の発表によると、金教授と同大学のオゾン研究所が1984年から昨年末までソウル上空大気層のオゾン量を測定したところ、オゾン量は10年間で0.2%減少したと分かった。80年代の10年間は4.9%急減し、90年代は1.4%にとどまったが、現在はやや増加傾向にある。しかし、季節と太陽活動の変化など自然効果を考慮すると、オゾン層は人間の活動で減少が続いているという。
キム・ジュン の最新ニュースまとめ
87年のモントリオール議定書採択に基づき、韓国はことしから世界のオゾン層破壊物質の生産・使用制限措置に賛同することになっており、その効果は2050年ごろ初めて現れるとされる。ただ、気象庁によると、今回明らかになったソウル上空のオゾン層の変化は、北半球の中緯度圏では平均的な値だという。
金教授は、「空気中にオゾンが増えると疲労と頭痛、咳、息苦しさなどの症状が現れ、呼吸器の疾患にかかりやすい。中緯度圏では成層圏のオゾン量が1%減少すると、皮膚がんによる死亡者が4~8%増加するとの報告がある」と述べた。
Copyright 2006ⓒYONHAPNEWS. All rights reserved
0