崔時仲委員長(資料写真)=(聯合ニュース)
崔時仲委員長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル14日聯合ニュース】放送通信委員会の崔時仲(チェ・シジュン)委員長が14日から23日まで、ワイブロ(無線携帯インターネット)など戦略技術の輸出外交でエジプト、南アフリカ共和国、アンゴラのアフリカ3カ国を訪問する。
 アフリカは1990年代半ばから最近まで、5%以上の高い経済成長率を維持しているほか、移動通信加入者の増加率が年平均49%に達するなど、成長潜在力の大きい世界最後の黄金市場だ。放送通信委は今回のアフリカ歴訪で、韓国の放送通信企業の進出を拡大し、3カ国以外のアフリカ地域進出に向けた拠点も強化したい考えだ。
 最初の訪問国エジプトで、崔委員長は、通信・情報技術相と会談し、相互協力了解覚書(MOU)を締結する。また、両国放送通信融合のお披露目も行う。会談では、ワイブロサービスに向けた新たな周波数割り当て、韓国提供の技術でカイロでテスト放送中の地上波デジタルマルチメディア放送(DMB)の早期導入を要請するなど、協力拡大案を協議する。
 次の訪問国・南アフリカでも通信相と会談し、ワイブロ、地上波DMBの早期導入案を協議する。サッカー・ワールドカップと連係した放送通信融合フォーラムや、ワイブロ、3D(三次元)テレビのデモンストレーションなどを開催し、韓国の先端技術とサービスを世界各国の関係者に向け発信する予定だ。
 また、韓国インターネット振興院(KISA)、韓国通信事業者連合会(KTOA)と関係機関とのMOU締結も予定されており、南アと韓国放送通信機関間の協力事業も本格化する見通しだ。
 歴訪の最後は、韓国との情報技術・放送通信分野協力を積極的に希望するアンゴラ政府の要請で、同国を訪問。電気通信・情報技術相と会談するほか、放送通信融合フォーラムなど行事を開催する。特に、アンゴラではサムスン物産など韓国企業が国家情報処理センター構築事業や電力消費最適化に向けた次世代スマートビル建設事業を進めており、これを機に、韓国企業の同国進出が一層活発になると期待される。
 石油輸出国機構(OPEC)議長国のアンゴラは、石油埋蔵量アフリカ4位、生産量1位。2000年以降、情報通信開発計画の下でITインフラ部門投資を拡大している。
 韓国企業のアフリカ進出は、KTがルワンダで1000億ウォン(約74億円)規模のワイブロ、光ケーブル網構築事業に参加。また、スーダン、アルジェリア、コンゴなどで通信インフラ構築事業を進めている。韓国電子通信研究院(ETRI)とツーアイテクノロジーは2008年にガーナでDMBサービスを商用化した。

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