【ソウル11日聯合ニュース】監査院の金滉植(キム・ファンシク)院長は11日、北朝鮮による海軍哨戒艦「天安」撃沈事件の責任者処罰と関連し、「懲戒対象者25人のうち12人は刑事責任の素地がある」と明らかにした。
 国会「天安」沈没事件真相調査特別委員会に出席し、議員からの質疑に答えたもの。懲戒など措置を取った後、犯罪嫌疑が認められれば起訴も行うことにしていると説明した。ただ、軍の特殊性から、刑事処罰に関しては軍捜査機関や国防部のレベルで決めるべきものだとした。
 また、今回発表したのは中間監査結果で、最終結果の発表には1か月ほどかかる見通しだと述べた。制度改善分野などの監査処理過程で、懲戒対象者が増える可能性もあると明らかにした。
 委員会では、「天安」は事件当時に魚雷攻撃と判断されると報告しているが、これを黙殺したのは誰かとの質問も上がった。これに金院長は、第2艦隊司令官の指示だったと答えた。
 事件の報告の遅れに関しては、国防部長官と合同参謀会議議長に即時報告すべきだったが遅れており、28の関係機関のうち18機関に対し事件の報告が遅れていると指摘した。
 このほか、李相宜(イ・サンウィ)合同参謀会議議長の職務不履行論に関しては、「多少の飲酒はあったが、業務に支障を来たしたり、判断を誤るほど酔ってはいなかった」と述べた。李議長は午前1時40分ごろまで必要な措置を取った上で、休憩に入ったと伝えた。

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