【ワシントン20日聯合ニュース】外交通商部の金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長は19日、韓米通商関係に偽造した非関税障壁があるならば是正するが、単なる米国側の貿易数字に対する異議申し立てには応じられないとの考えを示した。
 訪米中の金本部長は同日、駐米韓国大使館で韓国特派員との記者懇談会を開催。米国は自動車貿易について、1970~80年代の慣行のため誤解をしているようだとしながら、過去の悪しき慣行や非関税障壁はすべて是正したと説明。その上で、改善できていない問題は、韓米自由貿易協定(FTA)の履行で解決できるとし、FTA早期批准の必要性を強調した。
 金本部長は、米国が過去10年間、自動車通商部門で提起してきた問題は、韓米FTA協定文に解答があると述べた。それでも解決できない偽装貿易障壁があるなら是正するが、単なる数字に関する話には解決策がないと、米国側に明言したと明らかにした。米国側は深刻な自動車貿易不均衡を韓米FTA批准を妨げる要因に挙げているが、説得力に欠けるとの指摘だ。
 また、特定の品目に貿易不均衡があるとしても、政府が消費者に購入を強制するのは不可能で、市場原理にも反するとの考えを示した。
 金本部長は今回の訪米で、米通商代表部のカーク代表、上院・下院議員、業界代表らと会合し、こうした立場を明確に伝えたと強調した。韓米FTAの再交渉は不可能との立場も明示したという。
 米国議会が11月の中間選挙の準備に入るため、選挙前に韓米FTA批准に向け本格的に動くことは困難だが、選挙直後にオバマ米大統領が主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)出席のため訪韓する際、韓米FTAに進展があることを期待するとの認識を同じくしたと説明した。

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