自らが望んでいた役を演じることができ、ドラマは予想以上に当たり、8か月間にわたる撮影で苦労した甲斐があったと満足げだ。撮影は21日にすべて終了しており、最後の撮影が終わるや、役のために伸ばしていたひげと髪を切ったという。「服を脱ぐみたいに、恥ずかしくて妙な感じ」だと言うオ・ジホに、ソウル・漢南洞で23日に話を聞いた。以下は一問一答。
オ・ジホ の最新ニュースまとめ
―初めての時代劇だが、成功した。
役者生活も12年ほどになるが、主にロマンティック・コメディでかわいいキャラクターを演じることが多かった。しかし、自分も一度は本当の男、男が見ても義理深くかっこいいと感じる役を演じたかった。『推奴』は時代劇だからではなく、テハに魅力を感じ選択したが、初めての時代劇がうまくいきとてもうれしい。演技の幅が広がったことに満足している。
―演技力に対する意見も多かったが。
テハというキャラクターが、途中でもどかしさを与えたせいもあるのではないか。外に飛び出し何かしてくれる英雄だと思っていたら、実は命令通りに動く、結局は世の中を変えることはできない1人の武官にすぎなかったので、がっかりした視聴者も多かったと思う。正直、自分もテハのはっきりしないポジションをはがゆく感じた。また基本的に、わたしが全羅道の言葉を完全に克服できなかった部分がある。発音に対する指摘もあったようだ。そうした部分は、日ごろから勉強し改善していかなければ。
―『推奴』を通じ、オ・ジホも成長したか。
もちろんだ。眼光だけは良くなったと思う。監督が「目で演じろ」と注文することが多く、多くのことを学んだ。時代劇に対する恐れもなくなり、楽しんで撮影できた。衣装や背景が現代劇とは違うので、演じる自分自身も新しい人間になったような気持ちになれる。ロマンティック・コメディ以外のジャンルもやれるんだということを示すことができ、うれしい。今回のテハ役は、自分にできる最大限のことを見せることができたと思う。
―劇中、出演俳優の「肉体美」争いが激しかったが。
8か月間ずっと、肉体争いだった(笑)。皆、車にトレーニング器具を積んでいて、暇さえあれば鍛えていた。チャン・ヒョクさん、ハン・ジョンスさんは元々がいい体、皆スタイルが違うかっこよさがあった。ただ、イ・ジョンヒョクさんは「どうしても鍛えないといけないのか?」と言っていた(笑)。
―『推奴2』があれば出演するか。
今すぐにでも契約する(笑)。ただ、続編を撮るなら誰でもいいから捕まえに行きたい。追われる役は大変なので、追う役がいい(笑)。
―今後、どんな俳優になりたいか。
スターであり、俳優でありたい。演技がうまく、スター性を備えながら、大衆と呼吸を合わせなければいけないと思う。演技が下手だったころは、「どうして悪口を言われてまで演技をしなければならないのか」と考えたこともある。1年半ほど仕事を休み悩んだ末、スターと俳優を同時に追求しなければと決心した。俳優はまずかっこよくなければいけない。わたしが普段からそれなりにファッションに気をつけているのは、そのためだ。
―次回作は決まっているか。
『僕の妻はスーパーウーマン』から『推奴』までヒットし、今が人生で最も輝かしい時期だと思う。とても幸せだが、だから正直、つらくもある。少し休んで、深く考えたい。ただ、次の作品は男らしい強じんさの中にコメディが溶け込んだ役がいいなと漠然と考えてもいる。
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