【ソウル12日聯合ニュース】LGデイスプレーが、京畿道・坡州の液晶パネル(LCD)団地内で建設が最終段階に入っている2つ目の第8世代工程のほかに、新たな生産能力を確保する。
 同社は12日の理事会で、1兆4860億ウォン(約1192億円)を投じ月産6万8000枚(ガラス基板投入ベース)のLCD生産ラインを増設することを決定したと公示した。同ラインは「P8Eプラス」と命名。従来の第8世代「P8」ライン、上半期に稼動開始計画の「P8E」ラインとともに、来年上半期から主に55インチ、47インチ、32インチなどテレビ用パネルを生産する。
 これで同社の第8世代LCD生産能力は、月産28万8000枚規模となり、サムスン電子(20万枚)をしのぐことになる。
 権暎寿(クォン・ヨンス)社長は、記者団に対し「市況が予想以上に良く、増設が急がれる」と話し、設備増設の必要性を強調した。また、中国政府に要請している第8世代工場建設の許可については、「6社が申請しているが、今月末に2社に許可が下りると予想している」と述べた。さらなる生産能力拡張の決定は、中国工場の許可の行方とは関係なく行う考えだと明らかにした。
 このほか、テレビに始まった3D(立体映像)ディスプレーについて、本格的な勝負は来年からとの見方を示した。やるだけの価値はあるとしながら、競合メーカーより優れた技術でリードすると、自信感を示した。次世代ディスプレーのマルチタッチ対応ディスプレー、有機エレクトロルミネッセンス(OLED)、電子ペーパーの分野でも、競争力を確保することに重点を置くと述べた。


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