国際通貨基金(IMF)がこのほど仁川・松島で開かれたG20財務次官・中央銀行副総裁会議に提出した経済見通し報告書によると、昨年のG20構成国の平均経済成長率推定値は前年比マイナス0.7%だった。韓国は0.2%のプラス成長を記録し、中国(8.7%)、インド(5.6%)、インドネシア(4.3%)、オーストラリア(0.8%)に続く5位だった。
昨年にプラス成長を達成したG20構成国は、韓国を含むこれら5カ国とサウジアラビア(0.1%)のみ。中国、インド、インドネシアは開発途上国で、オーストラリアは資源大国のため、最悪のグローバル経済状況の中で輸出依存国の韓国がこうした成長を遂げたことは、G20構成国のうちでもとりわけ良好な水準と評価されている。
G20構成国の昨年成長率を見ると、ロシアが前年比マイナス9.0%で最低となり、メキシコ(マイナス6.8%)、トルコ(マイナス5.3%)、日本(マイナス5.3%)、英国・イタリア・ドイツ(マイナス4.8%)なども良くなかった。
しかし、ことしは世界経済の回復に伴い、すべてのG20構成国がプラス成長を記録すると予想される。このうち、中国が前年比10.0%で最も高く、インド、(7.7%)、インドネシア(5.5%)、ブラジル(4.7%)、韓国(4.5%)の順だった。ことしG20構成国の平均成長率は4.3%と予測された。ただ、日本(1.7%)、ドイツ(1.5%)、フランス(1.4%)、英国(1.3%)、イタリア・欧州連合(1.0%)はことしも低成長にとどまると分析された。
一方、IMFは来年の韓国成長率について、ことしから0.5ポイント成長し5.0%を記録するものと見込んでいる。これに伴い、韓国は2011年に中国(9.7%)、インド(7.8%)、インドネシア(6.0%)に続き、4番目に高い成長率を記録すると予想された。
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