【ソウル28日聯合ニュース】韓日政府の無関心のなかでも、日本で朝鮮人の無縁遺骨を管理し遺族探しに力を入れてきた在日韓国・朝鮮人団体の努力が、約50年ぶりに実ることになった。
 在日本大韓民国民団と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の静岡市清水区支部有志で構成された「清水朝鮮人遺骨奉還推進委員会」は28日、同地域の「朝鮮人遺骨安置堂」に保管してきた朝鮮人遺骨94柱を韓国に戻すことを明らかにした。遺骨は3月10日に忠清南道天安市にある国立「望郷の丘」に埋葬される予定だ。

 委員会によると、これらの遺骨は、日本による植民地時代に強制連行されたり、仕事を求め日本に渡ってきて死亡した民間人のものだ。清水周辺で強制労働を強いられた朝鮮人労務者は、1930年代には400~600人だったが、第2次世界大戦中には2000~3000人に達したと把握された。

 遺骨は清水・北矢部の東海寺が、地元34寺院から委託され安置していた。1956年に当時の総連清水支部が寺から遺骨を預かり、当局に陳情して現在の納骨堂を建てた。その後、民団と総連支部は、地元行政機関と市民有志の支援を得ながら納骨堂を管理し、毎年合同慰霊祭を行ってきた。

 委員会は遺族探しなどに力を入れたが、身元情報がほとんど残っておらず、「望郷の丘」に安置することが妥当とする結論を下し、2008年から韓国返還を推進してきた。


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