今回の五輪では、IT機器を活用した「ユビキタス応援」が定着しつつある。競技時間帯が早朝から午後2時までとあり、市民らは通勤途中や学校、職場で、インターネットだけでなく地上波DMB受信が可能な携帯電話、スマートフォン、PMPなどで観戦し、韓国選手を応援した。ある女性会社員は「昼食を食べて会社に戻る途中で(キム・ヨナの)演技が始まったので、DMB携帯電話で見た。通勤途中、移動中に観戦することが多い」と話す。
また、スマートフォンなどを活用し、競技のルールやメダル順位を検索し積極的に観戦を楽しむ市民も増えた。人気のインターネットの投稿サービス「ツイッター」では、リアルタイムに感動を分かち合い、競技の結果を知ることもできる。
スピードスケート男子1万メートルのイ・スンフンの金メダル獲得を通勤途中にツイッターで知ったという女性は、ツイッターで競技を生中継するユーザーたちがいるので、ずっと観戦していなくても、また競技の時間を覚えていなくても、結果が分かると伝えた。政治家や著名人も、ツイッターに韓国選手の善戦を喜ぶコメントを投稿している。ある民主党議員は、キム・ヨナの演技の直後、「キム・ヨナ選手が誇らしい。いや、すべての大韓民国の選手が誇らしい」と書き込んだ。
インターネット上でのオンライン応援戦は、すでにひとつの文化となっている。各種ポータルサイトでは五輪開幕前から特集ページが組まれ、多くの人々が書き込み、熱心な応援を繰り広げている。ポータルサイト「ダウム」のキム・ヨナSP生中継動画は、同時アクセス34万人、全アクセス35万人と、インターネット中継史上、最多を記録した。
最近では、選手たちが自ら運営するミニホームページを訪れ、応援のメッセージを送るファンも多い。韓国スピードスケート史上初の金メダルを獲得したモ・テボムのミニホームページには、1日数万人を超えるアクセスがある。これまでのようにメディアが提供する限られた情報を見て一方向に応援するのではなく、選手自身が発信する情報を確認し、海の向こうにいる選手とコミュニケーションを取れる時代となった。モ・テボムは爆発的な応援に「最善を尽くします。皆さんのたくさんの応援に本当に感謝しています」と書き込み、応えた。
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