半導体業界が10日に明らかにしたところによると、クアルコム所属のハン・ジョンファン博士がこのほど、米サンフランシスコで開かれたISSCC学会で最優秀論文賞を受賞した。受賞論文は、低電力の無線通信用受信機にCMOS(相補型金属酸化膜半導体)トランジスタを利用し、集積回路を設計・具現するという内容。一般的な無線システムは一定のゲインを得るために高周波と低周波の信号をそれぞれ別の機器で増幅させる。しかし、ハン博士が考案した受信機は、1つの広帯域の増幅器で高周波と低周波を同時に増幅させるため、電力消耗量を増やさなくても高いゲインを得ることができる。
専門家らはこの論文を、低電力通信に向けた受信機器の新概念を紹介したと評価した。論文で紹介された受信機は、一般無線システムと比較した場合、電力消費を50%以上削減できるとされる。
ハン博士は、韓国で仁荷大学電気電子コンピュータ学科を卒業後、米国のミシガン大学で修士、テキサス大学で博士学位を取得し、クアルコムに入社した。
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