韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老」(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老」(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル3日聯合ニュース】韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」(KSLV-I)の目標軌道進入失敗の原因分析が、早ければ今週中にも完了する見通しだ。
 教育科学技術部と韓国航空宇宙研究院が3日に明らかにしたところによると、羅老の失敗原因を調べている羅老号発射調査委員会が、早ければ今週中、遅くとも来週初めには最終調査結果を発表する予定だ。
 ただ、羅老が目標軌道に乗らなかった原因、フェアリング(衛星保護カバー)未分離を招いた原因については、断定的な結論を出せない可能性が高いと伝えられた。研究院関係者によると、原因は構造的血管と電気回路の問題の2つに絞られているが、これまでさまざまな実験を行ったものの、原因の特定には至らなかったという。さらに原因究明に向け実験を行う可能性は、現時点では希薄だとされる。この関係者は、「最終調査結果が発表されれば、今後重要になるのは、補強作業に対する実行計画を策定すること」だと述べた。
 このため宇宙研究院は、国内で最終結果が発表され次第、補強作業を開始する。羅老2度目の打ち上げは、契約通り5月に進行と予想している。
 羅老号発射調査委員会は昨年11月の中間調査結果発表で、羅老の軌道進入失敗をもたらしたフェアリングの未分離は、機械的結合または分離火薬の爆発遅延と推定されると発表した。

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