イラク内務省によると、最初の爆発はシェラトン・ホテル入口で発生。このとき、大使館職員らは爆発音にも気付かなかったが、5分後には公館から400メートル余りの距離に位置するバビロン・ホテルで2回目の爆発があり、鼓膜を破るかのような爆発音を耳にしたという。また、公館全体が揺れるような強い衝撃があり、ガラス窓が破損。爆発による煙が館内を覆った。さらに5分後、3回目の爆発が公館から900メートル離れたハムラホテルで発生した。
この爆発テロで、少なくとも36人のイラク人が死亡、数十人が負傷したと伝えられたが、幸い、10人余りの駐イラク大使館職員に人命被害はなかった。
李準日(イ・ジュンイル)参事官は、聯合ニュースの電話取材に対し、「これまでに大使館付近の爆発テロで公館のガラス窓のほとんどが破損したケースはなく、それだけ今日の攻撃は危険なものだった」と話した。
大使館職員らは、治安が不安定なため各自住まいを設けず、公館内で生活している。事務室部分だけでなく、住居スペースのガラス窓までほぼ全壊したという。イラクでは物資調達が容易ではないため、河泰允(ハ・テユン)大使も「数週間は苦労することになりそうだ」と言いながらも、「職員全員、無事でまったく幸い」だと胸をなでおろしている。
一方、AFP通信が報じたところによると、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は25日、この爆弾テロに対する声明を発表。「いかなる主義、主張、運動も、罪のない市民を対象とするこのようなテロ行為を正当化することはできない」と、暴力事態に対する強い懸念を示した。
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