【ソウル10日聯合ニュース】昨年6月、尊厳ある死を迎えようと国内で初めて「無意味な延命治療」を中断した70代の女性患者が、10日に息を引き取った。延命治療を中断してから201日、意識不明の状態に陥ってからは328日目となる。
 延世大学セブランス病院によると、患者は昼から呼吸が不規則になるなど容態が悪化し、午後3時ごろ死去した。直接の死因は肺水腫などによる多発性臓器不全と診断された。
 人間としての尊厳ある死を認めた裁判所の判決に基づき、患者は昨年6月23日に人工呼吸器を外したが、呼吸器がなければすぐに死亡するという医療陣の予測に反し、200日余り自発呼吸を続けた。ただ、患者は延命治療中断の範囲を人工呼吸器の除去に限定し、鼻からの酸素供給や抗生物質の投与など、生命維持に向けた処置を受け続けていた。
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