懇談会で発言する南ヨン副会長(LG電子提供)=7日、ソウル(聯合ニュース)
懇談会で発言する南ヨン副会長(LG電子提供)=7日、ソウル(聯合ニュース)
【ラスベガス6日聯合ニュース】LG電子の南ヨン(ナム・ヨン)副会長は、ことしを「世界最高水準の革新企業として浮上するための重大な岐路」と位置付けながら、3~5年以内に勝負をつけてこそ生き残りが可能になると強調した。また、ことしは売上高59兆ウォン(約4兆7868億円)を目標とし、3兆6000億ウォンの投資を行う。家電見本市のため訪れた米ラスベガスで記者団に対し、LG電子のこれまでの経営成果や今後の経営計画などを説明した。
 南副会長は「スマートフォンやスマートテレビなど『スマート(高機能)競争』が起こり、単にデバイス(機器)をいかに良くつくるかという問題ではなく、パラダイムが激変する時期になっている」と述べ、中国など新たなライバルがすぐそこまで追い上げており、3~5年以内にゲームが決まるとの見方を示した。携帯電話端末市場の場合、スマートフォンのシェアは金額基準で40%に達し、今後はローエンド(低価格)とスマートファンという二極化が進むと見通した。ことし中にその備えを十分できなければ、落後者になりかねないという危機感があるという。
 ことしの経営計画については、ウォンの対ドル相場を1ドル=1150ウォンと仮定し、売上高59兆ウォン、投資額3兆6000億ウォンを計画していると明らかにした。投資は2兆1000億ウォンを研究・開発(R&D)に、1兆5000億ウォンは太陽電池など通常の投資にあてる計画だ。この3年間はグローバル化と体質強化による基盤固めに力を注いできたが、今後は売上高で毎年2けたの伸びと20%台の投下資本利益率(ROIC)を目指す方針だとした。
 また、非常経営体制は解いたが、基調としては維持する考えを示した。ただ、人員に関しては、ソフトウエアのエンジニアを中心に昨年(約1千人)以上を採用する。
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