ロシア政府が、韓国など外国から輸入するシアン化ナトリウム(NaCN)に対し緊急輸入制限(セーフガード)措置を発動する必要性があるとし、調査に着手した。
 駐ロシア韓国大使館が6日に明らかにしたところによると、ロシア経済開発通商省は昨年12月、NaCNの輸入量が急増し自国の産業被害が懸念されるとしてセーフガード調査を開始した。今後9カ月以内に結論が下される見通しだ。

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 セーフガードは特定国家を対象とする反ダンピング関税措置とは異なり、すべての域外国から輸入される特定商品を対象とする。ロシアが輸入しているNaCNの90%を韓国産が占めており、セーフガードが最終発効した場合、韓国企業に大きな打撃を与えることが予想される。ロシア政府が韓国企業の主要輸出品目について、セーフガード発動に向け調査を開始したのはこれが始めて。

 大使館関係者は、NaCNをロシアに輸出する韓国企業と政府関係者が9日にモスクワを訪問し、経済開発通商省担当者に説明するとしている。28日にはモスクワで開かれる経済開発通商省主管の公聴会にも参加し、セーフガードの不当性を指摘する。また、外交通商部の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)通商交渉本部長が4月初旬にモスクワを訪問し、ロシア側とこの問題について議論する予定だ。

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