握手を交わす鄭首相(右)と習近平副主席=17日、ソウル(聯合ニュース)
握手を交わす鄭首相(右)と習近平副主席=17日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル17日聯合ニュース】鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は17日、ソウル・世宗路の政府中央庁舎で習近平・中国国家副主席と会談し、北朝鮮拉致被害者・韓国軍捕虜問題、北朝鮮核問題、両国関係発展案など相互関心事について議論した。国務総理室の金昌栄(キム・チャンヨン)公報室長が伝えた。
 鄭首相はこの席で、拉致被害者と韓国軍捕虜問題の解決に向けた中国の努力を評価し、今後も所在確認や早期の送還に向け、格別に配慮してほしいと求めた。これに習副首席は、中国政府は国内法と国際法に基づき人道的見地からこの問題を解決しているとし、鄭首相が表明した関心を格別に留意すると答えた。
 鄭首相はまた、東北工程(中国東北地方の地域研究プロジェクト)など韓中歴史問題に関連し、歴史は大変敏感な事案だと指摘しながら、このために両国関係が影響を受けることがないようにしてほしいと協力を求めた。習副首席は、2004年に結んだ了解事項により、政治問題と歴史研究問題は切り離して対応していると応じながら「この問題が両国の友好協力関係を害することがなければいい」との考えを示した。
 北朝鮮問題に関しては、鄭首相は「中国はこれまで北朝鮮の非核化と6カ国協議復帰に向け努力してきた」と評価し、先の米朝対話を機に6カ国協議が早期に再開されるよう、中国側が議長国として積極的な役割を担ってほしいと求めた。習副主席は、北朝鮮非核化に向けた同協議の早期再開の必要性を指摘しながら、共同で努力していこうと答えた。
 このほか双方は、来年韓国で開かれる第3回韓日中首脳会談と上海万博などを通じた韓中高位関係者の人的交流の拡大などに相互協力するで一致した。
 鄭首相は会談後、三清洞の首相官邸に習副主席をはじめとする中国代表団一行を招き、歓迎夕食会を開いた。

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