開発された人工鼓膜は、カイコの繭からシルクタンパク質を抽出し、透明なフィルム状にしたもので、手術時には損傷した鼓膜周辺の体液に溶けず、透明性や柔軟性など物理的性質が優れていると振興庁は説明した。また、表面が精密で滑らかなため音がよく伝わり、細菌やカビなどが繁殖しにくい。厚さは100マイクロメートルで、手術にも適した強度(10MPa)を持つ。
農村振興庁関係者は「来年の臨床試験を経て、2013年には商用化が可能になる。養蚕農家の所得向上だけでなく国民の健康にも寄与すると期待している」と述べた。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0