『Love o’ clock』発売記念ミニライブでのシン・スンフン。11日撮影=(聯合ニュース)
『Love o’ clock』発売記念ミニライブでのシン・スンフン。11日撮影=(聯合ニュース)
シンガーソングライターのシン・スンフンは、充電中でも常に次の音楽に頭を悩ませている。人々はシン・スンフンらしい音楽ならば「発展がない」、変化が大きければ「前のほうが良かった」と言いかねないからだ。
 
曲作りに全神経を注いでいるため結婚を悩む暇もないという彼に、なぜ後輩の作曲家から曲の提供を受けないのかと聞くと、頼んでも曲を作ってくれないという答えが返ってきた。彼と作業したことのある作曲家によると、シン・スンフンは「音楽的な面で非常にディテールにこだわり、またメロディーラインが素晴らしいため、曲をかくのが負担になる」歌手なのだという。

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結局、2006年に10枚目のアルバムを出した後、シン・スンフンは決断を下した。「シン・スンフン=バラード」という偏見とヒットさせることへのプレッシャーを捨て、自由に音楽を作るため、3連作のミニアルバムシリーズ『3waves of unexpected twist』を企画した。昨年はモダンロックを入れた第1弾を、そしてこのほど、R&Bベースの第2弾『Love o’ clock』をリリースした。

先ごろインタビューに応じたシン・スンフンは、「うぬぼれではなく、自分の名前に自負がある」と言い、その一方で、その名前がバラードというジャンルに彼を閉じ込めているようでもあり負担を感じると明かした。これまでもロックやジャズ、ハウスなどさまざまなジャンルをやってきたが、ヒット曲がバラードのため、「バラードの皇帝」と呼ばれて久しい。最近人気を集めているドラマ「アイリス」の挿入歌もバラードだ。

3連作ミニアルバムは、11枚目のアルバムの前の『緩衝地帯』、この先の音楽のために試行錯誤するプロセスと位置付けている。ほかの人にはわからないとしても、そこには本人だけが感じる大きな変化がある。その音楽は彼の内部でうごめくものの結果であり、3段フィルターにかけた原液を精製したものだと説明した。アルバムを聞いたキム・ドンリュルやチョン・ジェヒョンらシンガーソングライターは「(シン・スンフンが)なすべきことをしたようだ」と口をそろえた。この言葉に彼も力がわき、いい気分になったという。

『Love o’ clock』の収録曲は、愛の訪れから去った後までの感情をそれぞれテーマにした5曲で、起承転結が明瞭なつくりだ。これまでの19年間がそうだったように、愛と別れをテーマにする理由を尋ねた。

「音楽は以前のものと少し似ているだけでも、コピーではないか盗作ではないかと疑われるもの。メロディーとコードにも限界がある。その中で19年間、違う音楽を形にしようとするのは苦痛だ。その上、ラブストーリーの中で切々とした、また別の感情を引き出すことはさらに大変なこと。自分が一番うまくできると思うものを込めただけだ」

19年間絶え間なく悩み続けてきたせいだろうか、デビュー20周年を来年に控え、CD販売枚数が1500万枚を記録するにもかかわらず、「わたしは国民歌手ではない、現在進行形の歌手だ」と言った。彼が考える「国民歌手」とは老若男女の別なく認められたときの称号で、「今は20年後の自分がどう変わっていくのか、ファンが見守る歌手になりたい」

20周年の企画はすでに立っている。これまで逃してきたものを整理する時間になるだろうと話す。韓国と日本で全国ツアーを予定しており、また、公演内容も拡大発展させる計画だ。さらに、来年は韓国と北朝鮮がそろって本選出場するサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会があり、そのために準備するものもあるという。

一方で、後輩にとって良き手本になろうとする努力も怠らない。これからは実力ある後進歌手に自作曲をプレゼントする考えだ。また、大学と共同でコンテンツ開発・人材養成のアカデミー設立事業を計画している。歌謡界でも人材の早期教育を行えば、韓国がアジア市場で持つ波及力が米国でも通用すると考えている。

12月18~20日にはソウルで、このミニアルバム『Love o’ clock』名を冠したコンサートを開く。
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