【ソウル17日聯合ニュース】統一部の李種珠(イ・ジョンジュ)副報道官は17日の会見で、北朝鮮・金剛山の観光再開に先立ち、韓国人観光客射殺事件の真相究明、再発防止策の策定、観光客の身辺安全という従来の3条件を満たすべきとの姿勢を改めて示した。
 李副報道官は、金剛山観光の中断が長引き現地企業や協力業者などが苦境に陥っていることは政府もよくわかっていると述べ、これら観光協力業者を支援するため、南北協力基金による融資などの措置を取ったと紹介した。ただ、現在のところそのほかの措置は具体的に検討されていないという。
 1998年11月18日に始まった金剛山観光は、昨年7月11日に韓国人観光客、パク・ワンジャさんが北朝鮮の銃撃で死亡した事件を受け、韓国政府が中断を決定した。
 その後、現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長がことし8月に金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談したことを機に、北朝鮮側と金剛山観光の再開に合意し、金総書記から口頭で再発防止の約束をもらったが、政府は南北当局の対話で従来の3大条件を満たすべきとの立場で一貫している。

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