白頭山トラ=(聯合ニュース)
白頭山トラ=(聯合ニュース)
【ソウル9日聯合ニュース】国内に生息するトラの遺伝的孤立を防ぐため、政府がロシアから「白頭山トラ」の寄贈を受ける案を本格的に進める。白頭山トラは、アムールトラ(シベリアトラ)の韓国での呼び名で、北朝鮮では高麗ボム(トラ)、中国では東北トラと呼ばれている。
 環境部は9日、先月30日にモスクワで開かれた韓ロ環境協力会議で、ロシアに白頭山トラのオス2頭、メス1頭の寄贈を正式に要請したと明らかにした。この会議に出席した同部関係者は、ロシアが動物園などで飼育するトラから寄贈可能な個体を探した後、寄贈時期や方法などを話し合う実務協議を開くことになったと説明した。遺伝的多様性を高めるため、野生で生まれたが人工飼育しているトラや、その後世代を寄贈してほしいと要請したという。
 現在、ソウル大公園で飼育しているトラは20頭余りだが、いずれも米国と北朝鮮のトラで、近親交配による遺伝的劣勢化を防ぎ、遺伝的多様性を確保する必要がある。寄贈の動きは環境部の李炳旭(イ・ビョンウク)次官が、5月に訪韓したロシア環境当局の高官関係者にトラ寄贈を打診したところ、ロシア側が肯定的に検討したことから始まり、8月にはプーチン首相が、韓国側の要請に関連し「数種のシベリアトラを寄贈することはわたしたちにできることであり義務」だと話している。 

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