「ニードル・スリム(Needle Slim)」と名付けられたこのパネルの厚さは、同社がことし量産を始めた液晶テレビ用パネル(10.8ミリ)の約3分の1、従来の液晶パネル(50ミリ)の12分の1ほど。LGディスプレーがことし5月にエッジライト方式の発光ダイオード(LED)バックライトを搭載した世界最薄5.9ミリの42インチ、47インチパネルを開発したが、これより2ミリさらに薄い。
サムスン電子は、28~30日に日本のパシフィコ横浜で開催されるディスプレー関連見本市「FPDインターナショナル2009」で、この製品を公開する予定だ。
ミリ台の厚さを実現したことで、超スリムテレビ、額縁タイプの壁掛けテレビの開発が加速化する見通しだ。
液晶パネルは、バックライトユニット搭載前、2枚のガラスの間に液晶を装着した状態でも厚さが2ミリほどに達する。このため厚さ3ミリ台の実現は、技術的限界とみられてきた。サムスン電子は、3.9ミリのパネル開発に向け、独自設計技術を背景に中核部品を開発し、バックライトユニット構造も新たに設計した。フルHD級の解像度をはじめ、120ヘルツ、コントラスト比5000対1という高画質性能はそのままだ。
2007年10月に厚さ10ミリの40インチ液晶テレビパネル開発に成功し、初めて10ミリの壁を超えたサムスン電子は、2008年10月に厚さ7.9ミリ、ことし1月には6.9ミリを実現している。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0