「羅老号」の打ち上げもよう=(聯合ニュース)
「羅老号」の打ち上げもよう=(聯合ニュース)
【ソウル19日聯合ニュース】8月末に打ち上げられた韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」(KSLV-I)に対する成否判断の大枠が、今月末ごろ判明する見通しだ。
 教育科学技術部が19日に明らかにしたところによると、打ち上げ任務の結果を断定する調査委員会が29日からの3~4日間、韓国関係者も出席するなか、ロシアのモスクワで初めて会合を開く。羅老は2回の打ち上げ計画のうち1回でも打ち上げ任務失敗との結果が出れば、韓国航空宇宙研究院がロシア側に再打ち上げ1回を要請できる取り決めになっている。初会合は再打ち上げの有無に重要な意味を持つため、ロシアとの間で責任の所在をめぐり激しい攻防があるものと予想される。
 また今月末には、羅老の目標軌道進入失敗をもたらしたフェアリング(衛星保護カバー)未分離の原因についての1次分析作業が完了する。韓ロ共同調査団は今週中に韓国航空宇宙研究院の実験室で、打ち上げ当時と同じ状態を再現した実験を実施する予定だ。衛星軌道への正常進入の失敗を究明する羅老号発射調査委員会はこれまで、羅老の遠隔測定情報結果を綿密に検討しながら、フェアリング分離装置に対する深層分析を専門に行うための作業チームを構成している。調査結果の1次報告書は、韓ロ共同調査団と羅老号発射調査委員会の調査結果を比較分析し、総合的にまとめた上で発表される。
 一方、羅老の2回目の打ち上げは、1回目打ち上げの調査結果にかかわらず、来年5月ごろ実施されるものとみられる。

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