会見するGM首脳陣。左からライリー社長、ヘンダーソンCEO、Arcamone新社長=15日、仁川(聯合ニュース)
会見するGM首脳陣。左からライリー社長、ヘンダーソンCEO、Arcamone新社長=15日、仁川(聯合ニュース)
【富平15日聯合ニュース】米ゼネラル・モーターズ(GM)が子会社・GM大宇の有償増資に参加する立場を公式に示した。
 GMアジアパシフィックのライリー社長が15日、GM大宇設立8周年を記念し訪韓したヘンダーソンGM最高経営責任者(CEO)とともに富平本社で会見し、このような立場を明らかにした。財源はほかの海外系列会社資金を活用する方針だ。
 GM大宇は4日、運営資金調達のため1株当たり3019ウォン(約233円)の有償増資を決議した。予定通り進行されれば、持ち株50.9%のGMが2500億ウォンを負担することになる。
 ライリー社長は、韓国産業銀行などほかの株主と増資参加について協議していると話した。GM大宇の財務状態は年初よりやや改善したものの、依然、追加資金が必要だと説明した。産業銀行関係者とは前日にGM大宇資金支援交渉を行ったことを明かした。具体的事項には言及できないとしながらも、「信頼と協力でGM大宇の長期的成功に向けた戦略を策定することで合意した」と述べた。
 軽小型車生産基地の役割を担うGM大宇に持続的に投資し、中国などにあるGMの合弁法人と事業共助を展開するという経営計画も公開した。
 ヘンダーソンCEOは、子会社オペルの売却交渉が今週中に完了する見通しだとしながら、GM大宇と中国内合弁法人、オペルが車両開発と販売で緊密に業務協力すると説明。その効果は相当なものになると期待を示した。
 また、GM大宇を法定管理(会社更生)体制に組み込む計画は「まったくない」と強調した。韓国内の工場を最大限活用する方針に変わりはなく、群山、昌原、富平など全工場が新車を生産し、持続的に投資が受けられるようにするとした。「マティス・クリエーティブ(シボレー・マティス/シボレー・スパークM300)」は欧州、南米、アジア諸国への輸出に向け韓国工場を100%稼動、「ラセッティプレミア(シボレー・クルーズ)」も同様の方式を取りつつ、韓国以外での生産も行うと説明した。
 シボレーブランドの導入に関しては、韓国市場に適切なブランドとみて検討していることを明らかにしながらも、「GM大宇ブランドの廃止では決してない」と強調した。
 GM大宇のArcamone新社長は、先ごろ実施した役員・社員の希望退職に関連し、「会社を簡素化し機敏に動けるようにするため実施した自発的な退職プログラム」だと説明、構造調整施行の可能性に対し一線を画した。
 米国市場の見通しと新車導入計画についても言及された。ヘンダーソンCEOは、ことし米国市場販売台数は1050万台ほどで、来年は1150万台水準に増えるなど、市場は段階的に回復するとの見方を示した。電気自動車「シボレー・ボルト」は、まず米国市場で発売し、そのほかの市場ではひとまず台数制限を設けて投入する考えで、韓国では2011年末ごろ紹介できるだろうとした。

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