任務を完遂し帰還した清海部隊第1陣「文武大王」=14日、釜山(聯合ニュース)
任務を完遂し帰還した清海部隊第1陣「文武大王」=14日、釜山(聯合ニュース)
【ソウル14日聯合ニュース】韓国海軍史上初めて海外派遣された戦闘艦、清海部隊第1陣「文武大王」が14日、ソマリア海域での6か月余りにわたる船舶保護任務を成功裏に終え、釜山作戦基地に帰還した。3月13日に鎮海港を出港してから186日ぶりとなる。
 清海部隊第1陣は、バーレーンの連合海上部隊(CMF)と協調し、海賊遮断およびテロ防止などの海洋安保作戦と、ソマリア近海のアデン湾を通過する韓国船舶の海賊被害を予防する活動を主要任務としてきた。
 対潜ヘリ(LYNX)とリブボート、特殊戦要員で構成される検問・検査チームなど計300人余りの将兵が乗船可能な「文武大王」は、1分間に4500発のミサイルを命中させることができる近接防御兵器と5インチ艦砲、艦対艦・艦対空誘導弾などを装着している。一度の作戦失敗や被害もなく、任務を完璧(かんぺき)に遂行した。作戦地域移動距離を含め地球の全周の約2倍に相当する8万791キロメートルを航海し、22回にかけ325隻(うち韓国船舶48隻)の船舶の安全な航海を支援した。
 現地での任務開始日4月16日の翌日にデンマーク国籍の商船を海賊から救助したのを皮切りに、先月4日にはバハマ国籍の商船に接近していた海賊船に乗り込み取り押さえるなど、計7回、海賊を制圧した。5月4日には北朝鮮の船舶を海賊から守るなど、人道的な次元での船舶保護活動を展開し、国際社会から賞賛を送られた。
 こうした成果を収めた「文武大王」が任務を終了するに当たり、CMF司令官のゴートニー中将は、「清海部隊のソマリア海域派遣は大韓民国海軍において歴史的意味が大変大きい。CMFとアデン湾の海洋安保増進に寄与した功労は言葉で言い尽くせない」と感謝の意を示した。
 韓国海軍は、清海部隊の任務遂行で、先進国海軍と肩を並べる大韓民国の精鋭先進海軍という地位を確立し、大韓民国というブランドを国際社会に広く知らしめる契機となったと評価した。
 この日、釜山作戦基地では大々的な歓迎式が行われた。李明博(イ・ミョンバク)大統領は祝賀メッセージを寄せ、「ソマリア海域で6か月間、船舶の安全と国民の生命を保護し、国民の軍隊であることを確認すると同時に、国の矜持(きょうじ)を高めた。皆さんは大変すばらしく誇らしい」と賞賛した。「文武大王」の収めた成果は精鋭先進海軍建設を早める礎になるだろうと述べ、任務完遂の労苦をたたえた。
 「文武大王」に続く清海部隊第2陣、「大祚栄」は先月末からソマリア海域で任務に当たっている。

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