セミナーに出席した古池教授=4日、大田(聯合ニュース)
セミナーに出席した古池教授=4日、大田(聯合ニュース)
【大田3日聯合ニュース】大田で3日に自転車政策学術セミナーが開かれ、宇都宮共和大学の古池弘隆教授が「日本の自転車政策」と題し基調演説を行った。
 日本の交通政策分野の専門家である古池教授は「自転車政策の成功のためには、何よりもまず自転車、歩行者、自動車の通行空間を分離しなければならない」と強調した。

 日本では1970年代末に交通事故を減らす目的で自転車が車道から分離され、歩道での自転車と歩行者の混在を容認する政策が取られてきたが、これがむしろ自転車政策の安着を妨げる主な要因となっていると指摘した。

 このような政策のために多くの自転車利用者が車道と歩道のどちらを通行してもかまわないと認識するようになり、歩道での自転車の進行方向が決まっていないがために、自転車同士や自転車と歩行者間の事故が頻繁に起きている上、歩道での無謀な通行や高速走行などで歩行者の安全までが脅かされていると述べた。その上で、道路への自転車ライン設置、カラー舗装、路面表示などを通じ、自転車と歩行者を分離すべきとの考えを示した。また、宇都宮市がこれらの方法により、自転車事故を40%減らしたと紹介した。

 自転車政策学術セミナーは大韓交通学会、国土研究院、行政安全部、国土海洋部、地方自治体の公務員や自転車関連の研究者ら55人が出席し、4日まで17本の論文発表を行う。

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