前四半期比成長率は、昨年第4四半期がマイナス5.1%、ことし第1四半期が0.1%で、第2四半期は2.3%まで跳ね上がったが、第3四半期はマイナスに転じるとの見方が少なくなかった。
しかし、LG経済研究院は、輸出企業の業績好調が続き米国など先進国経済もプラスに好転する可能性が大きいとし、第3四半期成長率見通しを0.5%から1.0%以上に上方調整した。KDIも、景気は予想以上に早く回復しているようだとしながら、成長率が1%台を示す可能性もあるとの見方だ。現代経済研究院は、第3四半期は1.0%前後、年間ではマイナス1.5%~2.0%の成長率と見通した。サムスン経済研究所は、第3四半期業績は前四半期比マイナスになる可能性が提起されていたが、そうした懸念は消えたと話す。プラス成長は確実で、速い回復速度を維持できれば1.0%を超える可能性もあるとした。
韓国銀行も、上半期に対する下半期の経済成長率は、当初予想の0.3%を上回るとの見通しを示した。李上雨(イ・サンウ)調査局長は「グローバル経済状況は1か月前より改善された。下半期に政府の財政支出効果は少なくなるが、好転する世界経済が肯定的に影響するだろう」と説明した。
また政府関係者も、国内経済は第3四半期に前四半期比1.0%程度成長すると見ていたとしながら、生産・投資・消費が改善傾向を示しており、プラス成長は可能だと指摘。実際にその程度の水準は達成できる見通しだと話した。
経済見通しが明るくなったのは、企業の業績見通しが相対的に明るくなったことによる影響が少なくない。大信証券によると、総合株式市場上場主要企業231社の第3四半期純利益は17兆1847億ウォン(約1兆3014億円)で、前四半期より7.8%増加すると推計された。アナリストらは、前年同期比では2~3倍に達すると見通す。
国内経済リスクを示す指標も、最近は昨年9月のリーマンショック以前の水準までほぼ回復している。国際金融センターによると、5年物外国為替平衡基金債券(外平債)のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムは4日に122ベーシスポイント(bp)まで下がり、昨年8月29日(116bp)以来の低水準を記録した。25日現在は133bpとなっている。外平債加算金利も、6日に210bpと昨年9月中旬以来の低水準まで下落し、安定を見せている。
ただ、一角では、国内経済のダブルディップ(二番底)の可能性と海外経済の不確実性は依然として存在すると、行き過ぎた楽観論を警戒する声も残っている。韓国金融研究院は、国内経済が底を打ち、上昇しているという点には同意するが、「V」字回復するかについてはまだ懐疑的だとの立場だ。第3四半期の前四半期比成長率は、0~0.5%程度と見通した。
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