西帰浦市内の投票所のようす=26日、済州(聯合ニュース)
西帰浦市内の投票所のようす=26日、済州(聯合ニュース)
【済州26日聯合ニュース】金泰煥(キム・テファン)済州特別自治道知事の解職請求(リコール)に関する住民投票が26日、道内226の投票区で一斉に開始された。広域自治体首長に対しては全国初のリコール住民投票となる。
 投票は「済州特別自治道知事・金泰煥を道知事職から追おうとする意見」に対し賛成か反対かを選択する方式で、午前6時から午後8時まで行われる。道に住民登録をした19歳以上の計41万9504人が投票する権利を有する。このうち3分の1以上の13万9835人以上が投票に参加した場合にのみ、開票が行われる。開票の結果、有効投票総数の過半数がリコールに賛成すれば、結果公表時点で金知事は知事職を喪失する。しかし、投票者数が投票権者の3分の1未満だった場合、開票は行われず、金知事は現在停止中の知事権限を取り戻す。
 金知事に対するリーコル投票は、4月に済州道が政府関連官庁と海軍基地建設に関する基本協約を結んだことが火種となった。海軍基地建設に反対する地元の35の市民社会団体は「金知事は海軍基地建設を推進するにあたり道民の意見を十分聴取しなかっただけでなく、住民同士の葛藤(かっとう)解決にも努めず、道議会まで無視するなど、独善と無能で一貫している」と主張し、「金泰煥知事住民召還運動本部」を立ち上げた。運動本部は道民7万7367人の署名を集め6月29日に住民投票を請求、選挙管理委員会は今月6日に投票を発議した。

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