教育科学技術部は前日のリハーサル結果や気象状況などを考慮し、午後1時半に最終打ち上げ時刻を発表する。特異事項がなければ、午後5時ごろに全羅南道高興郡の羅老宇宙センターから打ち上げられる予定だ。
これを前提にすると、宇宙センターは打ち上げ4時間前の午後1時までに1段目ロケットの推進剤となる燃料と酸化剤の注入準備を終え、推進剤の補給有無を最終決定し事実上のカウントダウンに入る。午後2時から羅老号上段とレンジシステムの状態点検を開始し、4時10分まで推進剤の補給やロケット起立装置の撤収など打ち上げ運用作業を進める。その後、20分前の4時40分に打ち上げの最終サインが下される。
15分前からは打ち上げ自動シーケンスが作動、8分前にロケット発射準備が完了し、1段目のエンジン推力が142トンに達する午後5時ごろに羅老号は離陸する。
宇宙先進国でも初の打ち上げの成功率は27%水準にとどまるが、打ち上げ成功への期待感は膨らむ一方だ。特に今回は、国産衛星を韓国のロケットに搭載して韓国の地から打ち上げ、「宇宙強国」の仲間入りをするという点で重大な意味を持つ。現在、羅老宇宙センターでは韓国とロシアのエンジニアで構成された飛行試験委員会を、政府では発射状況管理委員会をそれぞれ稼動している。
羅老号開発事業は、100キログラム級の人工衛星を地球低軌道に進入させることを目的に2002年8月に着手された。韓国航空宇宙研究院が2004年10月にロシア企業のフルニチェフとロケットシステム協力契約を交わし、事業が本軌道に乗った。羅老号は1段目の液体エンジンと2段目のキックモーター(固体燃料エンジン)で構成された2段式で、1段目はロシアと共同で開発し、2段目は国内技術だけで開発した。
羅老号は打ち上げの540秒後に科学技術衛星2号(STSAT-2)が切り離され、この時点で打ち上げの成功いかんが確認される。科学技術衛星と大田KAIST人工衛星研究センター地上局との初交信は、打ち上げ12~13時間後に行われるものと予想される。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0