イ・ジョンジェ=16日、ソウル(聯合ニュース)
イ・ジョンジェ=16日、ソウル(聯合ニュース)
「1けたの低い視聴率がプレッシャーでないといえばうそになりますが、普段の自分の姿を見せようと思っています」

イ・ジョンジェ の最新ニュースまとめ

放映中のMBCドラマ『トリプル』に主演するイ・ジョンジェが先ごろインタビューに応じ、作品や演技観を語った。
 
イ・ジョンジェは、共演するイ・ソンギュンユン・ゲサンと放映前に視聴率を当てる賭けをしたが、思ったより数字が出ないと言いながら笑う。ぱっとしない視聴率の話は切り出しづらかったが、彼は意外にすらすらと答えた。「ドラマは視聴率、映画は観客数が成果を判断する基準にはなるでしょう。でも、一生懸命やれば後々別の評価を得られるのではと思います」
 
『インタビュー』『純愛譜』のような映画は、上映時には損益分岐点を超えられず失敗作と言われたが、後に「いい映画だ」と口コミが広がり、DVDなどで再度注目を集めたことを例に挙げた。
 
それでは、本人が考える『トリプル』視聴率低迷の理由は何か。イ・ジョンジェは、異母兄妹の恋、友人の妻への求愛といった設定が不自然だとする視聴者の指摘に理解を示しながら、制作環境が慌しく完成された台本がないのも問題だと語った。
 
現在は当日分だけの台本を受け取り撮影を進めている。出演者が全体の流れを理解できていないため、自身が演じるシンファルと異母兄妹のイ・ハル(ミン・ヒョリン)が、なぜお互いに惹かれているのかが十分に説明できておらず、視聴者が混乱しているようだと指摘した。
 
イ・ジョンジェは1993年にデビューして以来、多くの作品に出演したが、当日分だけの台本を受け取るというのは初めてだという。台本を撮影現場で待ち続け、撮影が徹夜になる場合も多い。その悪循環から体力と感情を消耗し悩んでいると打ち明け、事前制作の環境を定着させるべきだと話した。
 
演じるシンファルは、自分を裏切り去っていった後、再び戻ってきた前妻のチェ・スイン(イ・ハナ)への愛情と、イ・ハルの思春期の恋に悩む。切ない愛に悩む男性像はイ・ジョンジェのトレードマークかもしれない。ドラマ『砂時計』や映画『情事』でもそうだった。『トリプル』では以前の作品で見せた姿に戻ったことになり、そのためか「気楽に普段の姿を見せようとしている」と話す。「わたしは計画を立ててキャラクターを変化させるスタイルではありません。キャラクターを探し求めるより、その時その時で入ってきた作品のうち最も完成度が高いものを選びます」。『トリプル』への出演もそうして決めたという。
 
インタビューの途中、イ・ジョンジェの写真をたくさん携えた中年の日本人女性が「ハロー」と緊張したようすで話しかけてきた。偶然通りかかったようには見えず、おそらくイ・ジョンジェを一目見ようと海を渡ってきたのだろう。女性は東京から来たと自己紹介し、「以前に釜山で一緒に写真も撮ったことがあります。覚えていますか?日本にも来てください」と述べ、その場を去った。
 
突然の登場だったが、日本人ファンの情熱がありがたかったのか、イ・ジョンジェは笑顔を見せた。「日本のファンが撮影現場をたびたび訪れます。よく食べ物をプレゼントしてくれます。ありがたいですね(笑)」
 
全16話の。『トリプル』はあと4話を残している。イ・ジョンジェは最後まで最善を尽くすと話した。「それが俳優としてすべきことでもありますから」
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