【ソウル10日聯合ニュース】金剛山観光地区内の軍統制区域で北朝鮮軍に射殺された韓国人女性の一周忌を11日に控え、政府が10日に統一部報道官名義の論評を出した。
 論評は、政府は南北当局間協議で射殺事件の真相を究明し、再発防止と身辺安全保障策を整え観光を再開することを数回にわたり北朝鮮に提議したが、北朝鮮は事件発生から1年となる現在まで韓国の提議に応じていないと指摘。その上で、事件解決に向け誠実な姿勢で協議に応じるよう北朝鮮に促した。
 また、遺族に哀悼の意を示しながら、「金剛山観光中断で、関連企業や江原道高城郡など近隣地域の住民が苦境に陥っている状況ももどかしく思う」とした。
 政府は昨年7月11日の射殺事件を受け、翌日から金剛山観光を中断した。観光再開の条件として、真相究明、事態の再発防止策・安全保障策の整備などを提示したが、北朝鮮は責任は韓国側にあるとしてこれを受け入れていない。

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