中央報告会のようす(朝鮮新報撮影)=15日、ソウル(聯合ニュース)
中央報告会のようす(朝鮮新報撮影)=15日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル15日聯合ニュース】南北共同宣言9周年を迎えた15日、北朝鮮は平壌青年中央開館で中央報告会を開催。最高人民会議常任委員会の楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)副委員長は、南北と海外の全同胞は情勢が複雑で環境が厳しくなる時こそ、「わが民族同士」の旗印の下、南北共同宣言固守・履行に向けた闘争に拍車をかけるべきだと促した。朝鮮中央テレビと平壌放送が報じた。
 楊副委員長は、韓国の保守政権が南北共同宣言と南北首脳宣言を「全面否定」したため、「宣言履行に向けた闘争の道に厳重な障害が立ちはだかっている」と主張した。韓国当局は安保不安を主張し、執権危機の出口を民族対決と戦争に見出そうという愚かな妄想は取り払うべきだと強調し、韓国国民に反政府闘争を訴えた。
 また、米国のいかなる制裁、圧力、封鎖や軍事的脅威も通用しないとし対北朝鮮的対政策の撤回を促したほか、日本に対しては「わが共和国に対する悪意に満ちた中傷や先制攻撃の企てが、先軍の威力の前に砕けるさまを目にすることになる。分別なく動き続ければ冷厳な懲罰は免れない」と脅した。
 報告会には、朝鮮労働党の金基南(キム・ギナム)秘書、盧斗哲(ロ・ドゥチョル)内閣副首相、朝鮮社会民主党の金英大(キム・ヨンデ)中央委員長、朝鮮天道教青友党の柳美英(リュ・ミヨン)中央委員長、姜能洙(カン・ヌンス)文化相、祖国統一民主主義戦線中央委員会の金完洙(キム・ワンス)書記局長、祖国平和統一委員会の安京浩(アン・ギョンホ)書記局長らが出席した。
 またこの日、南北共同宣言実践北朝鮮側委員会の報道官も9周年声明を発表し、李明博(イ・ミョンバク)政権が南北宣言を否定し米国の反共和国敵対視政策に追従しているため、現在の南北関係は「政治軍事的対決の極限を超え、戦争の境界に至ることになった」と主張。反政府闘争を始めるよう扇動した。
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