【ソウル12日聯合ニュース】金大中(キム・デジュン)元大統領が11日の「南北共同宣言9周年記念講演」で李明博(イ・ミョンバク)政権を声高に批判したことに対し、与野党の反応が分かれている。
 金元大統領は講演で、「血を流し勝ち取った過去10年間の民主主義が危ぶまれている」「独裁者にへつらうのはやめよう」などと現政府を批判した。これに対し与党ハンナラ党の安商守(アン・サンス)院内代表は12日の主要党職者会議で、金元大統領は現政府を批判し退陣を促すといった国民の大半が同意しない発言をやめ、沈黙を守ってほしいと促した。最近、韓国社会は盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の逝去による「弔問政局」や北朝鮮核実験などで「内憂外患」の状態にあり、国民が心配していると指摘、経済危機でも気をもむ国民のことを考えるなら、じっと沈黙を守ることだけが国民と国を助ける道だと指摘した。
 一方、民主党はこうしたハンナラ党や青瓦台(大統領府)の猛批判に対し、「前職大統領の苦言をけなす妄言」だとして謝罪を求めた。
 金裕貞(キム・ユジョン)報道官は会見で、「政治報復性の検察捜査で盧前大統領が無念の死を遂げたことだけでも飽き足らず、金元大統領にまで十字砲火を浴びせる青瓦台とハンナラ党の妄言を糾弾する」と述べた。「李明博政権は民主政権10年の2人の前職大統領を卑下し、非難すればこそ現政権が生き延びられると考えているようだ」と主張した。
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