【慶山2日聯合ニュース】嶺南大学(慶尚北道所在)の独島研究所は2日、日本・島根県による独島関連の報告書の虚構性を指摘した研究書を刊行したと明らかにした。
 同研究所は独島研究シリーズの第3集として、2007年3月に島根県の竹島問題研究所が発表した「竹島問題に関する調査研究最終報告書」に対する批判を特集した「独島領有権確立に向けた研究」を出した。
 この中で金貞淑(キム・ジョンスク)嶺南大学教授は、「日本の研究者は、(独島研究に)必要のない地図を多数含めたり、逆に実際に必要な地図を分析範囲から除くなど、研究対象の地図選択において任意的だった」と指摘した。また、世宗大学の保坂祐二教授は、伊能忠敬作成の日本地図にある隠岐の島の測量過程を検証することで、当時の江戸幕府が独島を日本領土ではないと見なしていたことを立証した。
 独島研究シリーズは、この1年、人類学や国史学、歴史・地理、国際法、政治学などの分野の研究者が独島問題を多学問的に扱ってきた成果をまとめたもの。研究所関係者はこれを「日本の資料と研究成果を検討することから出発し、日本側の主張が帝国主義的な膨張野心から始まったことを立証した」と評している。英語・日本語版を刊行し、国際社会にも周知したい考えだ。
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