昨年12月27日に北朝鮮の金剛山で現代峨山関係企業の従業員が起こした交通死亡事故の補償問題をめぐる交渉が長期化している。現代峨山と業界筋が1日に明らかにした。北朝鮮側は当初200万ドルの補償金を要求していたが、現在は金額を100万ドルと修正している。現代峨山側は金正晩(キム・ジョンマン)金剛山事業本部長を2回にわたり北朝鮮へ送り、要求額の4分の1程度での合意を目指したが交渉は難航している。 
 現代関係者は「事故から4日後に事故を起こした従業員の身柄が引き渡され、現在は正常に職務についているが、事故の収拾が遅れ帰国できずにいる」と説明している。

 金剛山観光地区の出入および滞在に関する合意書によると、韓国人が違法行為を行った場合には、北朝鮮側が調査を行い違反内容を韓国側に通告する。違反の程度により警告や罰金、追放などの処分を行う。

 韓国政府は先週、金剛山に合同点検班を派遣し現地の実態調査に乗り出しており、事故を起こした職員の帰国に向け多方面から働きかけているという。

 現代側は「北朝鮮側の公式な姿勢が定まらず、従業員の帰国が遅れている。補償金問題もあるため、事故を起こした従業員の帰国日時について答えるのは難しい」としている。


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