【ソウル19日聯合ニュース】科学技術処が1967年に発足してから40年間に国家研究開発(R&D)費は6500倍に増加し、経済・産業発展をけん引したとの分析が出された。
 韓国科学技術評価院(KISTEP)は19日、「国家研究開発事業の成果総覧」を発表。韓国は2007年国家総研究開発費で世界7位、経済活動人口当たりの常勤研究員数は8位、科学技術論文索引(SCI)登録件数で12位、米特許登録件数で4位を記録する成果を遂げたと評価した。

 2007年の韓国の総研究開発費は31兆3014億ウォン(約2兆1387億円)で、1967年の48億ウォンから6521倍増加した。国家研究開発費のうち、政府R&D投資は9兆7629億ウォンで、知識経済部、教育科学技術部、防衛事業庁の3官庁が全体の77.5%を占めた。

 同年の研究開発員数は28万9000人で、1967年(4061人)の71倍に増えた。経済活動人口1000人当たりの研究員数は9.2人。学位別では、博士が25.4%、修士が32.2%、学士以下が42.4%となっている。

 論文のSCI登録実績は、1981年の236件から100倍以上に増え、2万5494件に達した。ただ、論文の質的な面を表す被引用回数は3.44回で、世界30位の水準にとどまった。米国特許登録実績は6295件、国際特許(PCT)出願実績も1993年(128件)より55倍多い7060件で、世界4位の水準に達した。

 全産業分野の技術水準(最高技術国100点基準)は1992年の39.9点から、2006年は76.8点に成長し、世界6.2位に跳躍した。最も大きく向上したのは情報通信分野では、1992年の43.3点から、2006年は80.0点に上昇した。

 国家R&Dは、民間の技術開発力量を補完し、技術人材の供給、産業高度化の体質改善に寄与した。特に造船、携帯電話、モバイル・インターネットなどは国家レベルの集中的な育成で、世界市場を先導する主力産業に発展したと評価した。

 国家R&D投資の持続的拡大で技術革新が経済成長に与える影響は、1970年代の17.6%から2000年代には45.1%まで大幅に拡大した。一方で、労働・資本などの寄与率は減り続けている。これは、韓国の経済成長構造を技術革新型構造に変化させるに当たり、研究開発が重要な役割を果たしていることを示唆するものだとの説明だ。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0