初期宇宙の銀河形成の謎を解き明かす新しい理論が、国内の研究チームによって提示された。
 延世大学の尹錫珍(ユン・ソクチン)教授チームは19日、「最初にたくさんの小さな銀河が誕生し、それが寄り集まって大きな楕円形の銀河が生まれた」と述べ、球状星団の星の平均的な色が青と赤の2色に分かれる現象の起源を解明したと明らかにした。これは、らせん銀河同士が合体し大型の楕円形銀河を形成したという米マサチューセッツ工科大学教授の理論を凌ぐものと評価される。

 研究チームは、色分布が2分される現象が進化後期のヘリウム燃焼段階の影響で自然に発生する現象するとの事実を証明したと説明した。尹教授は、「この発見は15年間の初期宇宙と銀河形成の過程をめぐる研究理論をひっくり返すほどの新発見だ。大型楕円形銀河の球状星団の形成に関する学会の理論を完全に覆し、階層的銀河形成論に重大な修正を加える転換点になるだろう」と述べた。

 尹教授チームの研究論文「楕円銀河球状星団の色分布の解釈」は、米科学雑誌サイエンスに掲載された。


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