キム・ギョンロク=(聯合ニュース)
キム・ギョンロク=(聯合ニュース)
「テレビカメラに勝ちたい。冷静な観客の前で委縮せず、感情を乱さずカメラを見据えて歌いたい」――。

チェ・ヒョンジュ の最新ニュースまとめ

2004年に『目を見て話して』でデビューしたグループ<V.O.S>のキム・ギョンロクが、ソロデビューにあたり語った覚悟は実に独特だ。実際に彼は、公開ホールでは非常口3つを順番に見つめながら歌うという。
「ステージが好きで歌を始めたが、カメラに赤いランプがつくと自分を狙うレーザーみたいで」と説明する。
グループで活動していた時は魂を込めて歌おうというよりは、外すことだけはしまいと注意していたというのだから、心構えも新たになったといえる。

 本人の心配をよそに、ソロアルバムのタイトル曲『もう他人だ』は、オンライン公開直後から各チャートで2~3位に入る勢いを見せている。それでもキム・ギョンロクは、「3人で歌っていた時はそれほどでもなかったが、一人でやろうとすると上がってしまう。咳が出たら、息継ぎのポイントを外したら、と細かいことまで心配で、さらに緊張する」と言う。

<V.O.S>メンバーの中では、チェ・ヒョンジュン、パク・チホンに次ぎ最後にソロアルバムを発表したことになる。メンバーの成功に迷惑になるまいと考えていたら、アルバムの作業中に不眠症になった。放送初出演の前日は神経性ストレスで眠れず、睡眠薬の力を借りた。

 「メンバーがソロ活動するのは、休息期間をなくすという意図もあるが、それぞれの新たな姿を見せるためでもある。それで作詞や作曲、わたしのアルバム参加度を上げたかった」と語る。バラエティ番組でトロット(演歌)を歌う彼を見て、所属事務所の社長がトロットCDも提案したこともあったがひとしきり反抗した。「音楽でふざけるのは嫌だったから」。

 ファーストアルバムでは何曲かでそれぞれ作詞と作曲を手がけ、これまで表には出していなかった才能を発揮させた。ただ、グループの音楽とは大きな距離をおかず、主にバラードを収めた。<V.O.S>の音楽が自分の好きなスタイルだからだ。1990年代バラードのスタイルを取り込み、やや”オールド”テイストとなっている。はやりを追いかけたくはないのだという。

 中学生のころから歌手が夢だった。大学の先輩だったチェ・ヒョンジュンの呼びかけで、同じく大学の先輩のパク・チホンとグループを結成しデビューしたが、名前と曲を知ってもらうのはたやすくなかった。知名度が上がり始めたのは、2007年に新人を紹介するテレビ番組に出演し優勝してからだ。

 キム・ギョンロクはこの先、<V.O.S>でも曲作りに携わりたいと考えている。ミュージカル挑戦も夢だ。チェ・ヒョンジュンが軍隊から戻れば次は自分の番だとしながら、「<V.O.S>はメンバーが別々に活動しても、また集まる。解散はありえない」と言い切った。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0