記者会見で涙ぐむパク・チャンホ投手=13日、ソウル(聯合ニュース)
記者会見で涙ぐむパク・チャンホ投手=13日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル13日聯合ニュース】パク・チャンホ投手13日、ソウル市内で記者会見を開き、3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への不参加を正式に表明した。パクは米大リーグのフィラデルフィア・フィリーズ入団に備え、身体検査のため年末から米国に滞在、12日夜に帰国したばかり。
 パクはこの日の会見で、熟考の末に不参加という結論を出したと述べた。「率直に言って、WBCと米リーグのシーズンの両方ともうまくやる自信がない。WBC韓国代表入りを願っていた多くのファンに申し訳ない」と謝罪の言葉を口にした。さらに、WBCだけでなく韓国代表としての活動からも身を引く考えを明らかにした。

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 パクの不参加で、韓国代表はベテラン右腕投手がいないままWBCに臨むことになった。

 パクはこのような決断に至った決定的な理由として、フィリーズでの不安定な立場を挙げた。昨年再起に成功したパクは、基本年俸250万ドル、最高500万ドルの条件でフィリーズと契約を交わした。しかし、球団団長にWBC参加問題を相談したところ、WBCに出場しても出場しなくてもよいという答えが返ってきた。また、パクの役割について、球団側から先発でもリリーフでも良いという考えを聞き、リリーフ投手起用に重きを置いているという感じを受けたという。

 球団側は身体検査の後に記者会見の場を用意していたが、別の選手の薬物服用問題が発覚したため、パクの会見も取りやめとなった。パクはこの日の会見で、「わたしの存在はこんなものなんだな、と悟った」と言いながら、悔しさがこみあげてきたのか涙を見せた。

 パクは来月5日までは斗山ベアーズの選手と日本・宮崎でトレーニングを積み、2月中旬にフロリダで行われるフィリーズの春季キャンプに参加する予定だ。


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