【ソウル6日聯合】知識経済部が6日に明らかにしたところによると、昨年のIT製品輸出額は前年比0.9%増の1313億1000万ドルと集計された。輸入額は同5.5%増の735億3000万ドルで、IT部門の貿易収支は577億8000万ドルの黒字となった。黒字幅は2007年(603億7000万ドル)に比べ26億1000万ドル減少した。
 IT製品の輸出は昨年9月まで好調を示していたが、10月に入り米国発金融危機による実体経済の低迷、最大輸出相手国である中国の景気鈍化、IT製品の全般的な価格下落などで輸出が減少に転じた。昨年12月にはプリンターなどを除く大半の品目で輸出が振るわず、月間輸出額は前年同月比38.2%減の66億ドルにとどまった。

 品目別に見ると、3大IT輸出品目のうち、携帯電話が北米や欧州連合(EU)などでのプレミアム製品買換え需要拡大、新興市場での中・低価格製品の販売好調で、半導体を制しIT輸出品目1位に浮上した。昨年の携帯電話輸出額は334億5000万ドルで、前年比19.1%増加した。

 一方、半導体は景気低迷でDRAMの需要が落ち込み、NAND型フラッシュメモリーも市場停滞と供給過剰で輸出が振るわなかったことから、輸出額は前年比16.0%減の328億ドルと集計された。半導体の輸出が減少したのは2001年以降初めて。

 パネル製品はフラットテレビや大型モニター用パネルの需要増が追い風となり、前年比19.2%増の257億2000万ドルを輸出した。バッテリーやプリント基板(PCB)も着実な伸びをみせている。

 IT製品の輸出額を相手先別に見ると、対中輸出は前年比4.8%増の488億7000万ドル、対EU輸出は2.4%減の218億1000万ドル、対米輸出は10.4%増の169億7000万ドルとなった。

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