大検察庁前で取材陣に囲まれる盧氏=4日、ソウル(聯合)
大検察庁前で取材陣に囲まれる盧氏=4日、ソウル(聯合)
【ソウル4日聯合】大検察庁(最高検に相当)中央捜査部は4日、世宗証券(現NH投資証券)が農業協同組合に買収されるよう口利きをする代わりに金品を受け取った容疑(特定経済犯罪加重処罰法上のあっせん収賄)で、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の実兄の盧建平(ノ・ゴンピョン)氏を拘束した。
 ソウル中央地裁は令状発布の理由を、「提出された資料と尋問の結果を総合したところ、盧氏がこの事件の犯罪を犯したと疑うだけの理由があり、事件の性格と重大性、捜査の進み具合などに照らし合わせると証拠を隠滅したり逃走する懸念がある」と説明した。
検察によると、盧氏は盧前大統領の高校同窓生である鄭化三(チョン・ファサム)氏兄弟と共謀し、世宗証券が農協に売却されるよう当時の鄭大根(チョン・デグン)農協中央会長に頼み、売却が実現すると世宗キャピタル(世宗証券大株主)の洪起玉(ホン・ギオク)社長(拘束済み)から30億ウォン(約1億8800万円)を受け取った疑いを持たれている。これが入金された洪社長名義の通帳は、盧氏に直接渡されず、鄭氏兄弟が管理したという。

 検察は今月1日、盧氏を出頭させ12時間余りにわたり事情聴取し、2日には鄭氏兄弟の「包括的な共犯」として事前拘束令状を請求した。これを受けこの日午前、ソウル中央地裁による拘束前の被疑者尋問(令状実質審査)が行われた。

 検察は今後、盧氏の取り分を明確に特定するほか、洪社長が鄭元農協会長に渡した50億ウォンが第三の人物に渡ってはいないか、また世宗証券と農協から証券先物取引所、農林水産食品部関係者に対しそれぞれ働きかけがあったかなどを捜査する。
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