「病院に連れて行って」…体中にうじ虫が湧き死亡した妻が夫に書いた手紙=韓国
「病院に連れて行って」…体中にうじ虫が湧き死亡した妻が夫に書いた手紙=韓国
体中にうじ虫が湧くほどに皮膚が壊死(えし)した妻を放置し死に至らせた陸軍副士官のA氏が重遺棄致死の容疑ではなく殺人の容疑で裁判にかけられた。

16日韓国陸軍によると、陸軍捜査団は30代のA氏を重遺棄致死の容疑で送致したものの、軍検察は殺人の容疑で起訴した。

軍検察は、「不作為による殺人罪が成立する可能性がある」と判断しており、妻が死に至ることを予想できたにもかかわらずA氏が故意により放置し事実上、殺人を犯したとみるべきだとの趣旨だ。

警察などによると、A氏は17日午前8時18分ごろ、パジュ(坡州)市クァンタン(広灘)面で、「妻の意識が混迷している」と通報した。

救急隊が到着した時、A氏の妻である30代の女性Bさんは布団をかけて座っており、全身が汚物まみれになった状態だった。

現場に出動した救急隊員は14日SBSの番組で、「遺体が腐敗していたり、個人衛生が欠乏した状態でベッドやリビングで大便をした患者の家から出るような臭いが玄関ドアを開けたとたんした」とし、「ベッドの横の1人用ソファーで首まで布団をかけ、枕元のスマホスタンドで顔がほとんど隠れた患者を発見した」と当時の状況を説明した。

救急隊員は当時のBさんの状態について、「目を疑うほかなかった。全身が大便で汚れており、数万匹のうじ虫が全身に沸いていた」とし、「われわれが到着した状態でも大便をしていた」と話した。

下半身の感染と床擦れによる皮膚の壊死が進んだBさんは病院に運ばれる過程で一度、心停止の症状を見せたが、翌日、敗血症により死亡した。

病院側はBさんの状態などを根拠に放任が疑われるとして夫のA氏を警察に通報した。

A氏は妻の状態を知らなかったと主張しているが、Bさんが8月からパニック障害とうつ病により体が不自由になった後、体中に床擦れができたにもかかわらず約3か月にわたり病院の治療や保護措置を取らなかったと調査された。

Bさんが最近までA氏に書いた手紙と日記帳には、「私を病院に連れて行って。お願いしてもいい?」、「死ねば大丈夫なのか」という内容が記されていたと伝えられた。
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