中国開発旅客機、累計3000万人搭乗=韓国報道
中国開発旅客機、累計3000万人搭乗=韓国報道
中国が初めて自国開発した旅客機「C909」が、累計で旅客3,000万人を突破した。世界の航空機市場が事実上ボーイングとエアバスに二分されている状況の中で、中国が独自の開発能力を確保し、分野を拡大していくとみられている。

16日、中国国営の新華社通信など現地メディアによると、中国国有の中国商用飛機有限責任公司(COMAC=コマック)は、C909がこれまでに旅客3,000万人を安全に輸送したと明らかにした。

C909は中国初の短・中距離専用旅客機で、2016年6月28日に初飛行を行った。搭乗定員は78~97人、航続距離は2,225~3,700kmで、ボーイング737やエアバスA320と同クラスの機種と評価されている。

コマックは過去10年以上でC909を175機引き渡し、路線を継続的に拡大して700路線以上を運航している。現在は旅客機だけでなく、貨物機、緊急救助指揮機、医療機などとしても使用されている。

中国は、ジェット旅客機の設計から製造、試験飛行、配備、納入、運航に至る全工程を初めて完遂し、独自の航空機開発能力を強化してきた。現時点では大きな事故の報告もない。

コマック側は「C909の開発は、中国の大型航空機産業におけるライフサイクル全体の発展への道を切り開き、技術体系の構築や技術人材の育成に貢献した」とし、「継続的な改良と最適化を通じて、C909は性能、乗務員の運用体験、客室の快適性を着実に向上させ、次第に評価を高めている」と述べた。

中国共産党系メディア「環球時報(グローバル・タイムズ)」は、「C909が3,000万人以上の旅客を安全に輸送した実績は、中国商用航空機産業の健全で着実な発展を証明するものだ」とし、「23年にわたる試行錯誤を通じて、C909はジェット機の設計、製造、運航、整備、最新の国際適合基準を満たす安全技術、極限環境における高い適応力と信頼性を確保する運用技術など、数多くの課題を克服してきた」と評価した。

現在のところ、運航の大半は中国国内市場だが、海外進出も拡大する計画だ。C909は現在、インドネシア、ラオス、ベトナムで3社の航空会社が運航しており、20以上の路線で20都市以上を結んでいる。

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