15日イーデイリーの取材を総合すると、最近、海外菓子の直接購入が1つの消費トレンドとなっている。ユーチューブやティックトックなどのSNSで「ファンフェッティ」、「メロンバー」、「スウェーデンゼリー」などと検索すると、各キーワードにつき数千~数百万件のレビューが表示される。レビューには「米国ゼンジー(2000年代生まれ)らが食べる菓子」、「海外でホットな菓子」などと記されており、目を引く。
このような流行は青少年の間でも広まり、保護者らの懸念も高まっているという。中学3年生と小学6年生の娘を持つチン・ソンヒさん(55)も最近、2人の娘のためにオンラインで海外菓子を注文した。500グラムのゼリーが5万ウォン(約5200円)、送料だけで1万5000ウォン(約1500円)に達した。チンさんは、「娘たちが欲しがったので買ってあげたが、問題がないか心配」とし、「最近、娘たちの周りに海外の菓子を買って食べたことがない友人はいないほど流行しているようだ」と話した。
海外直接購入の菓子は高価であるにもかかわらず飛ぶように売れている。メロンバーは直接購入での人気を受け、韓国国内のコンビニでことし9月に発売された後、2か月で500万個以上販売された。コンビニでの発売前に直接購入の中国のメロンバーが人気だった点を考慮すると、これよりはるかに多いメロンバーが国内で消費されたと推定される。これに先立ち、スウェーデンゼリーも珍しさと独特な食感から人気を集めた。国内の類似したゼリーは500グラム1万ウォン台(約1000円台)で販売されるのに比べ、スウェーデンゼリーは価格が5~8倍に達するが、流行に敏感な青少年の間では飛ぶように売れた。
しかしチンさんが心配するように海外直接購入の菓子の安全性は絶えず物議を醸してきた。最近はメロンバーに青色1号、黄色4号、赤色40号のようなタール系色素が使用されたことが確認された。このタール系色素は韓国国内の食品業界では使用を避ける成分である上に、欧州連合(EU)では喘息を誘発する物質として指定され、米国では段階的に規制を受けている。このような事実が広まると、保護者らも衝撃を受けた。ソウル・ソンブク(城北)区で小学生の子どもを持つホン・ヨンジュさん(48)は、「息子に何度か買ってあげたが、このようなものが売れているとは驚いた」と話した。
さらに海外直接購入商品からは違法薬物成分も検出されている。韓国食品医薬品安全処は最近、海外直接購入サイトで販売されている50製品のうち42製品から大麻などの違法薬物類や国内搬入遮断対象の成分が含まれていたと明らかにした。
問題は自己消費用の海外直接購入商品には食品医薬品安全処の輸入申告や検査義務がないという点だ。しかし、消費者が購入前に確認できる販売ページに注意文句や成分表を探すことは容易ではない。ほとんどの海外購入ページには成分表や注意文句の代わりに製品の写真や簡単な説明しか書かれていない。消費者が事実上、購入前に製品の有害性を判断するのは不可能だということになる。
食品医薬品安全処は海外直接購入食品の購入・検査を昨年の3400件からことしは6000件に2倍近く増やした。消費者は有害成分が確認された製品を公開した「正しい海外直接購入食品」サイトで確認することができる。
専門家らは政府の管理だけでなく消費者とプラットフォームの努力も必要だと提言した。インハ(仁荷)大学消費者学科のイ・ウンヒ教授は、「直接購入は個人の責任をもとに消費するもので、結果も本人が受け入れなければならないが、購入プラットフォームにも責任がある」としながらも、「政府機関は有害物質が検出されればプラットフォームにも関連内容を表記するよう協力要請をすべき」と話している。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 85

